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入浴事故の対策法「ヒートショックは温度差をなくすことがポイント」

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入浴の効果と事前準備

ヒートショックを起こさないためにできること

ヒートショックを防ぐために、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。

ヒートショックを起こさないためにできること

入浴前にバスルームや脱衣所を温める

ヒートショックは急激な温度変化によって起こるため、入浴前に必ずバスルームや脱衣所をヒーターのような暖房器具で温めておきましょう。バスルームに暖房器具がない場合は、お湯をためる際に高い位置からバスタブにシャワーを注いだり、ふたを開けておいたりすると蒸気でバスルーム全体が温まります。
お湯が熱いと温度差が大きくなるため、湯温は38~40℃に保つようにしてください。42℃以上になると心臓に負担がかかるため、温度が高くなりすぎないように注意しましょう。

食後や薬の服用、飲酒は避ける

飲酒や食事をしてすぐに入浴するのは避けてください。食後は血圧が下がっているため、この状態で入浴すると心臓や脳への血液供給が不十分になり、意識を失うリスクがあります。
飲酒は血管が拡張する原因となります。また、アルコールの利尿作用によって脱水症状や低血圧につながる可能性もあります。

かけ湯をする

血圧が急上昇するため、バスタブに急に入ってはいけません。まずは心臓から遠い手先や足先にかけ湯をし、体を慣らしてからバスタブにつかるようにしましょう。もしくは、シャワーを浴びてから入るようにしてください。先にかけ湯やシャワーをすることでゆっくりと体が温まり、血圧の急激な変化を抑えられます。

入浴時間について

10分以上お湯につからないようにしてください。10分以上入浴すると体温が上がりすぎて、ヒートショックはもちろん、浴室内熱中症や脱水症状を起こすリスクが高まります。
また、入浴すると血管が拡張し、低血圧になります。その状態で急に立ち上がると貧血状態になるため、めまいや失神を引き起こすことがあります。手すりなどにつかまりながら、ゆっくりと立ち上がるように促してください。

適度な水分補給も大事

1回の入浴で500~800mlの水分が失われるといわれていますが、体が水分を大量に失うと、血圧が下がったり、血行が悪くなったりします。入浴前後は必ずたくさんの水分を補給するようにしましょう。

ヒートショック予報を活用しよう

「ヒートショック予報」はいわば、天気予報のヒートショック版です。日本気象協会と東京ガスが共同で策定し、10月~3月にかけて公開しています。標準的な住宅の気温差を天気予報から想定される要素を元に、リスクを「油断禁物」「注意」「警戒」「気温差警戒」「冷え込み警戒」の5種類のアイコンでお知らせしています。サイトを以下に紹介していますので、興味のある方はチェックしてみてください。

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入浴時間を快適に過ごしてもらうために

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介助の順番と注意点

入浴介助は利用者の健康を維持する、重要な業務です。流れをあらかじめ把握しておけば、スムーズに介助できます。特に注意しておきたいポイントも一緒にまとめているので、この機会に見直してみましょう。