覚えておきたい!入浴事故の対策法

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入浴前に更衣室とバスルームを暖めてください。急激な温度変化を避けるためには、入浴前に脱衣所やバスルームを暖房器具で暖めるのが効果的です。バスタブにお湯を入れるときは、高い位置からシャワーをバスタブに注ぐとバスルーム全体が蒸気で温まります。また、食後や服薬後、飲酒した時は入浴を避けてください。低血圧になり、心臓や脳への血液供給が不十分になるため、意識を失う可能性があります。入浴する時は手先や足先にかけ湯をして体全体を温めてからバスタブにつかるようにしましょう。
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バスルーム内は水滴やせっけんなどで滑りやすくなっています。高齢者は転倒すると重症化するケースが多いので、滑り止めマットを敷くなどして対策しましょう。また、バスルームと脱衣所で段差があるとつまずきやすくなります。すのこなどで段差を解消しましょう。高齢者は筋力が低下しているので、ふらついてしまうことがあります。全身を鍛えるためにトレーニングを取り入れるのも有効です。ここでは簡単なトレーニングと一緒に、介助する時に注意したいポイントも紹介しているので参考にしてください。
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バスルームは高温多湿状態なので、熱中症になる可能性があります。体に負担をかけないように、「湯温41℃以下、入浴時間は10分以内」を目安にするといいでしょう。また、汗をかいて体内の水分が失われているため、適度に水分を補給することも大切です。温泉などでは冷たい瓶牛乳をよく見かけますが、冷たい飲みものは体温を下げてしまうのでおすすめできません。白湯や常温の水を飲むようにしましょう。ジュースやビールも水分の喪失を促すので、なるべく避けるようにしてください。